こんにちは、株式会社スタンバイのSearchグループで検索エンジンの運用・開発を担当している小野です。
今回は、社内で実施した「検索システム」の輪読会についてご紹介します。
なぜ輪読会を行ったか?
今回、輪読会を開催した理由は大きく2つあります。
- 検索サービスを提供する企業として、検索機能に関する体系的な知識を深めたい
- ディスカッションを通じて、検索システムに関する理解をさらに高めたい
私たちが使用したのは、ラムダノート社の『検索システム』という書籍で、検索システムの開発に必要な体系的知識を学べる一冊です。
スタンバイが提供する求人検索サービスのシステム規模はとても大きいため、コンポーネント別に担当チームが分かれて開発や運用を行っています。
輪読会では業務での担当以外を含む検索システム全体の理解を深め、共通の知識基盤を築くことで今後のプロダクト開発にも役立てたいと考えました。
ちなみに、スタンバイには必要な書籍の購入補助してもらえる「スタンバイ図書」という制度があります。
今回も輪読会実施のために制度を利用して複数冊購入してもらいました。
どのように実施したか?
進め方
週に1回、1時間オンラインで行い1章ずつ進めました。
全12章を約3ヶ月で完了することを目標にしました。
参加メンバーには事前に該当章を読んでもらい、輪読会ではその内容を共有しディスカッションを行う形式です。
進行は以下のステップで進めました。
- 学んだ内容や疑問点をふせん(miro)に記入
- そのふせんを参加者全員に共有
- 深掘りしたい内容についてディスカッション
章ごとにmiroで以下のようなボードを作成しました。
工夫したこと
輪読会の価値を最大化し、参加しやすくするために以下を工夫しました。
キックオフの実施
1回目の輪読会の開催前にキックオフを行って、参加者の輪読会へのモチベーションの共有や進め方を決定しました。
キックオフで輪読会を「どういった場にしたいか?」の認識合わせをできました。個人の負担軽減
要約を作成して発表する形式は取らず、各メンバーが自分のペースで参加できるようにしました。 ファシリテーターは各回で持ち回り制とし、特定のメンバーに負担が集中しないよう配慮しました。本は事前に読んでくる
輪読会ではディスカッションに重点を置くために、会の中で読書や音読するのではなく事前に本を読んできてもらうようにしました。
実際のところどうだったか?
各回で約7名が参加し、全12章を無事に読破しました!
上手くいったこと
輪読会では書籍の内容から発展して実際のプロダクトについての議論ができたことです。
多様なバックグラウンドを持つメンバーが参加していたので各人の業務での知識や経験に基づいて議論は非常に有意義でした。
例えば、新しく入社したメンバーが「スタンバイではどうなっているのか?」という疑問を投げかけ、経験豊富なメンバーがそれに答える場面が多く見られました。
社内での輪読会だからこそ業務に直接リンクする内容まで深掘ることができました。
難しかったこと
章によって難易度やページ数にバラツキがあり、各章を1時間内に収めるのが難しかったです。
特に後半の章ではアルゴリズムや機械学習といった専門的な内容が増え、時間内に深い議論をすることが難しくなりました。
章の内容によっては会を分割したり、サンプルコードを使ったモブプログラミングなど、異なる進め方を採用しても良かったと感じました。
終わりに
今回の輪読会を通して、個々のスキルアップはもちろん、メンバー間で共通の知識基盤を構築し、会社全体のプロダクト開発力を高めることができました。
忙しい業務の中で参加してくれたメンバーには心から感謝しています。
今後も、メンバーと共に成長し続けられる環境を作っていきたいと思っています!
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