はじめに
求人検索エンジンスタンバイでは、広告枠が存在しています。 広告主様より広告枠に出したい求人票に対して入札額を求人に設定いただき、広告が表示されるようになっております。スタンバイではこの広告のクリックに対して収益が上がる仕組みを採用しています。
スタンバイのように検索に連動して広告を出すものを検索連動広告と呼びます。このような検索連動広告においては、検索の精度を担保する必要がありますが、同時に広告としての収益を確保する必要があります。
この記事ではスタンバイにおけるランキングと入札の仕組みについて紹介させていただきます。
※ 入札額: 広告主様が設定した広告に対する最大予算
※ 落札額: 1clickに課金される広告費
広告ランキング
スタンバイでは落札額の決定とランキングにGSPを利用しています。
GSP(Generalized Second Price Auction)はセカンドプライスオークションの一種であり、ランキングと課金方式の決定します。
フィルター
検索条件に一致しない広告を表示してもユーザーに興味を持っていただけないため、検索にマッチした求人票だけがオークションに参加できるように絞り込みを行なっています。
ランキング
フィルターに残った求人票の中でもより求職者にマッチした求人票を上位に出すためスタンバイではユーザーのクリック率を機械学習により予測しています。
予測したクリック率と、入札額等を利用して期待収益額を計算してランキングの上位に出す求人票を決定しています。これによりユーザーのニーズにあった求人票をランキング上位に挙げつつオークションを実現しています。
期待収益額 = 入札額 × 予測CTR
落札額の決定
スタンバイで採用しているGSPは、セカンドプライスオークションの一種であるため入札額がそのまま落札額になりません。
自分よりランキングが1つ下の求人票の期待収益額と同額となるように、落札額を決定します。
計算例
順位 | 入札額 | 予測CTR | 期待収益額 | 落札額 |
---|---|---|---|---|
1 | 35 | 0.30 | 10.50 | 34 |
2 | 25 | 0.40 | 10.00 | 23 |
3 | 20 | 0.45 | 9.00 | 20 |
落札額計算ロジック:
順位:1の落札額計算すると、10.00 / 0.30 = 33.33 となるので、落札額を34とする
順位:2の落札額計算すると、9.00 / 0.40 = 22.5 となるので、落札額は23とする
まとめ
この記事ではスタンバイ広告の検索精度を担保しつつ収益性を担保するための仕組みについて紹介させていただきました。他にもスタンバイで行われている技術などを紹介していますので興味を持っていただけたのであれば、他の記事もご覧ください。
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