2024年8月30日(金)台風10号の予報が出る中、
普段は静かなスタンバイ本社がいつもと違う熱気に包まれました。
8月27日(火)〜29日(木)の開発期間を経て、株式会社スタンバイ「ハッカソン2024」の最終プレゼン大会が開催されました。 開発期間は8時間×3日の24時間、社内公募により集まった8チーム計34名のメンバーが入賞を目指して準備しました。
開会式では開催概要のほかに、審査員をChatGPTが解説する審査員紹介が披露され、 氏名の読み方など、細かなミスを除けば完璧な説明精度に、参加者から「おーっ!」と歓声があがりました。
【ハッカソン2024のテーマ】
今回のハッカソンのテーマは、「時代とともに変わる『検索』に求人領域で向き合う」。 GenerativeAIを活用してそれぞれのチームが仕事探しに関わる課題を見つけ、解決につながるアイディアを出し合い、実機でデモができるアウトプットを競いました。
【★参加チーム名(チーム名の由来)と課題 / ソリューション】
★一辻二鷹三細び(メンバーの頭文字を縁起の良い形式で)
課題:仕事探しへのアドバイスを受けられる人はなかなかいない
ソリューション:自分の想いを自由入力+選択形式の超簡単フォームに入力するだけで、最適な仕事探しができる
★NA・KA・YA・MA軍団(中山リーダーの名前由来かと思ったら、メンバー全員の頭文字から)
課題:検索リテラシーが低い、自身の仕事の適正がわからないミドルシニア層を救いたい
ソリューション:履歴書ファイルをアップロードすれば、適正のある仕事が提案される
★寝袋持参プログラマー(過去に寝袋持参して働いていたエンジニアだから)
課題:お金のためではなく、生きがいを見つけるために働く人を増やしたい
ソリューション:人の感情に訴えられる求人情報を、AIを駆使して自動作成する
★未来職道(AIに考えてもらった名前から)
課題:求人検索だけではなく、転職成功まで支援するサービスを求めているユーザーが多い
ソリューション:LLMを通じて性格にあった業種を紹介し、就職までのリスキリングから支援する
★断罪の技術錬成者 ξ虚空に響くアルゴリズムξ(AIに考えてもらった名前だが、「ξ」は人力)
課題:異業種異職種への転職を支援する
ソリューション:新しい職種を検索した際に、気付けていない条件を見つけて精度の高い検索をサポートする
★fan-LON-KUIN(メンバー頭文字の羅列から)
課題:仕事探しの潜在的な条件を言語化できない
ソリューション:ユーザーが見た求人情報をもとに、新たな検索クエリを提案する
★HMMS(メンバーの頭文字の羅列から)
課題:転職のハードルが高く、現状に我慢している人が多い
ソリューション:AIによる対話形式で、職歴/スキル/条件等をヒアリングしながら仕事の提案やアドバイスを行う
★なかのひとたち+a(メンバーのほとんどがハッカソン事務局メンバーだから)
課題:自分に合った仕事の探し方がわからず、手間がかかる
ソリューション:AIとの音声会話だけで強みが引き出され、面接まで手軽に進める
【第1部:プレゼンテーション】
8つのチームが、3分という限られた時間の中でプレゼンテーションを行いました。自分たちが考え抜いたアイディアがなぜ実現されるべきなのかについて、言葉とスライドで熱弁しました。中には3分で語り切れずに、「もっと伝えたいことあったのに、、!」と悔しがりながら終了してしまうチームや、スライドにデモンストレーション動画を挿入しスムーズに進めるチームなど、各チームの想いが前面に出たプレゼンテーションとなりました。
【第2部:展示セッション】
展示セッションでは8つのブースにチームが配置され、 審査員や観客がチームブースへ訪問し、改めてサービスの紹介やより細かなデモンストレーションを確認しました。
第1部のプレゼンテーションでは確認しきれなかった、実際のデモ画面の動きや技術的な工夫・こだわりが垣間見えて「面白い着眼点!」「これは事業ロードマップに入れたいよね」といった声が審査員から挙がり盛り上がりました。 時間内に全てのブースを周りきれなかった人や、今回の発表参加者からも「他のブースも気になるので行きたいのに・・・」などの声が出るほど、興味深い内容が多く発表されました。
【表彰】
プレゼンテーションと展示セッションのデモンストレーションを終えて、いよいよ表彰グループの発表。表彰されたチームとコメントを紹介します。
CTO賞:なかのひと+a
課題:自分に合った仕事の探し方がわからず、手間がかかる
ソリューション:AIとの音声会話だけで強みが引き出され、面接まで手軽に進める
評価ポイント
・選考プロセスを簡略化するという課題解決に着目している点が目を引いた
・クリアしなければいけない技術的課題があるものの、将来的にチャレンジしたいと感じた内容であった
LINEヤフー執行役員賞:寝袋持参プログラマー
課題:お金のためではなく、生きがいを見つけるために働く人を増やしたい
ソリューション:人の感情に訴えられる求人情報を、AIを駆使して自動作成する
評価ポイント
・求人を作る企業側に着眼点を持っていた点がユニーク
・求人のテキスト生成は、他社でもやろうとしており実現性もクリア
・画面生成部分まで検討しており、色々なバリエーションを作って企業に選んでもらう点も面白い
最優秀賞・COO賞:NA・KA・YA・MA軍団
課題:検索リテラシーが低い、自身の仕事の適正がわからないミドルシニア層を救いたい
ソリューション:履歴書ファイルをアップロードすれば、適正のある仕事が提案される
評価ポイント
・非常にシンプル、レジュメを入れるだけで自分にあった求人が提案される点がUX観点で優秀
・検索をしない世界をどう作るのか、ユーザーの情報をどう取得するのかという課題を解決するアプローチで、事業ロードマップにフィットさせられる
【総括】
CTO明石:
「受賞したかどうかに関わらず、サービスに取り込みたいアイデアがたくさんありました。最優秀賞の企画は今後のロードマップに載せて取り組むので、「NA・KA・YA・MA軍団」以外の皆さんにも関わってもらうプロダクトになります。今後も、今日のような機会で出てきたアイディアをどんどん世の中に出していきます。
事務局メンバーも急遽始まった企画だったにも関わらずお疲れ様でした。予算は少なかったですが、DIY感が出て良いイベントにしてくれました。次回は予算を確保して豪華にやりたいので期待していてください。
今朝、オフィスの雰囲気が凄くよかった!グループごとに固まって議論していて、賑やかな雰囲気だった。こういう機会を増やしてチームワークをより強化していきたいので、引き続きみんなで頑張っていきましょう!」
【ハッカソンを終えて】
スタンバイとしての初めてのハッカソンでした。 終えてみての感想をハッカソン参加メンバーに聞いてみると、 「普段の業務では接点がなかった人達と関わりを持てた」 「通常業務から一歩離れて、1からみんなで考えて作ることを楽しめた」 「他の人の考えや技術、スタンバイへの熱量を感じることができた」 など、日々の業務では体験しづらい刺激を受ける良い機会になりました。
また、同じ「仕事探し」というテーマでも、検索/求人作成/選考フロー/リスキリングなど、さまざまな課題に向き合いました。その中で最も多かった「検索」の中でも、情報の入力方法について各グループが多様な発想で考えて、アイディアが豊かに飛び交った時間でした。
そしてなにより、ハッカソンに参加したメンバーの充実した表情と「第2回があったらまた参加したい!」といった声を多数聞けたことが印象的で、今後のスタンバイの文化を象徴するイベントになる予感がしました!
企画から運営までを担当した事務局メンバーのみなさん、ありがとうございました。 第2回のハッカソン開催に、乞うご期待!
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